苦手な国語を克服しよう

読解力を養うための基本、いろいろ

今日覚えたい日本語5つ 


①薄氷を踏む(はくひょう)


②爪に火を灯す(ともす)


③掉尾を飾る(ちょうび)


④大童(おおわらわ)


⑤嚢中の錐(のうちゅうのキリ)

 

それぞれの意味は、


①非常に危ないことのたとえ

②非常にケチ

③物事や文章の終わりに勢いが出る

④力をふるって努力する。夢中になってすること。

⑤優れた才能は隠していても出てくる
 嚢中は「袋の中」の意。

 

 

 

今日覚えたい日本語5つ

日本語の幅を広げよう

格天井・青天井・天井(ceiling)


1 格天井「ごうてんじょう」

木を格子に組んで、それに板を張った天井。

2 建築基準法施行令(第21条)

居室の場合、天井の平均の高さは2.1m以上と定められている。
学校建築(床面積50平方m)の場合、3m以上という特例があったが、
平成17年11月の政令にて削除された。
広い部屋なのに天井が低いと圧迫感を受ける。
また、住宅でむやみに天井が高いと暖房の面で不利である。

3 青天井

比喩的に、物価や相場などの一番高い所のことを天井といい、
これらの値段が高騰することを天井知らず、または、青天井
(原義は青空のこと)などと言う。

4 三尊天井(さんぞんてんじょう)

証券用語で株価などの推移を時系列に図示したチャート上に
おいて高値圏でしばしば見られる形状の一つで、
3つの山形を示し、中央の山が最も高くなる。
この形状のチャートが現れると相場は天井を打ち、
下降局面に入る可能性が高くなるとされる。

5 天井(ceiling)

天井は英語でceiling

ほか、ceilingには、
金額等に上限を設定すること、概算要求基準の意味にも用いられる。
また、
航空気象において、全天のうち5/8以上を覆う雲の底の高度(雲底高度)
のことを指す。「シーリングは2,000フィートである」などという。
雲底高度を自動的に測定する装置のことをシーロメーター(ceilometer)
という。一般にシーリングが低高度になるほど、航空機の着陸に影響を
与えることになる。

今日覚えたい日本語5つ


①因果を含める


②事を分ける(ことをわける)


寸鉄人を刺す


④言葉に針を含む


⑤逆ねじを食わす(さかネジ)

 

それぞれの意味は、

①やむをえない事情だと説明して納得させる


②筋道を立てて説明する
 例文・・事を分けてお願いする


③鋭い言葉で急所を貫く


④悪意のある、不快を与える言葉


⑤非難抗議を受けて逆に相手をやっつける

 

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言葉5つを見て、意味が言えるようにする。

意味5つを見て、該当する言葉を言えるようにする。

 

国語の読解力を養う方法

■国語の読解力を養う方法

◆以前、国語の教師をしていました。
子供たちの国語の読解力を養う方法というのは、
人それぞれ、フィットするものが違って、
英語の習得の仕方が人それぞれ違うように
一つのコレだというような、確実な方法はない
のかもしれないけれど、いろんな方法論のなかで、

端的に言えば、

1 日々の確実な記憶
2 語彙を確実に増やす
3 正確な意味の把握

この累積だけが読解力の基礎をつくる。

◆読書はいっさいしないけど、国語の成績はいいという
友人がいました。その友人は喋りが達者で、
喋りながら、正確に、多彩な語彙力を身につけていた
のではないか。

◆かたや、百科事典を読むのが趣味という友人がいました。
その友人は「歩く辞書」と呼ばれていました。
小説等の読書量も多く、国語力は抜群でした。

◆読書好きだけど、国語の力は乏しいという人は、
一つ一つの言葉の意味を正確に把握していないのではないか。

◆わかった気でいて、実は微妙にズレた意味を記憶していたり、
全然違う意味で解釈していたり、ところどころズレたり、
空白だったり、別物で埋められていたりした読解では、
当然、違う方向へと少しずつ、あるいは大胆に「正確さ」から
離れていき、気がつくと、全然違う場所にいる、なんていう
ことになっているのではないか。

だから、日本語を再確認する必要がある。

◆よく言われることとして、
学校の国語の試験問題は、問題作成者の意向をどれだけ
正確にとらえて、それに即した流れでの「正解」を見つけられる
かであって、人それぞれの独自の読解力の才能とは関係ないとか
なんとかいう定番の言い訳。

◆一方的な見方でいえば、それはそうだとも言えるのだけど、
一つ一つの言葉の正確な意味の把握に徹した場合、
問題作成者の意図というのは、正確さの上にのっとった意図
でしかなくて、正確さからズレた解釈、いわゆる個人的な解釈は
問題外。

◆正確な意味を追っていけば、解答に至る。
そこに個人的な勝手な解釈は必要ない。

◆もしも、解答が複数考えられるのに、解答が一つしかない場合、
それはその問題に欠陥があるのです。

◆そういう欠陥問題は例外として、
通常、問題→解答へ至る流れは「正確な意味の累積」によって
解かれる性質のものであるし、そのことを厳密に、できるかぎり
丁寧に、日々やることをやっていけば、読解力に通じていく。
と、信じています。